主なUFO事件


◎ バチカン上空UFO事件 (1956年11月6日 – バチカン市国) ◎

イエス・キリストの後継者にして、神の代理人を自任する教皇をトップとするキリスト教最大宗派カトリックの総本山バチカン市国上空に、約100個にも及ぶUFOが編隊を組み出現した。
1956年11月6日正午頃、V字型編隊を組んだ2組〔V字をそれぞれ左右に倒した状態、或いは記号の(>)ライトアングル形状と(<)レフトアングル形状〕のUFOsが出現し、バチカン上空に向かって2組の編隊が接近(図1・2)、上空に到達するや互いのV字の鋭角部分を結合、一体となって空に見事な十字を描いた(図3)。
その後、編隊は回転し直線からゆるやかな曲線でXを形成(図4)、“十字がX”へと変化、UFOsは「X」のサインを示してバチカンへ臨んだのである。
推定高度は22.000~24.000フィート(6.700~7.300m)であった。
この事件は現地の人々に深い感銘を与え、アルベルト・ペレゴ博士(電磁気航空研究センターCISAER所長・英国フライング・ソーサー研究界のエキスパート)がパリの北大西洋条約機構(NATO)総司令部へ目撃状況のレポートを送るも当局は「詳細は一般に公表すべきではない」と言明、さらに厳しくメディア統制を敷き、事件の一切について故意に無視を装い、本事件を闇へと葬り去ろうとした。

衝撃的UFO事件が発生したそのバチカンにおいて、1962年~1965年にかけて第2回バチカン公会議が開催され、16項目(典礼憲章~キリスト教以外の諸宗教に対する教会の態度についての宣言~現代世界憲章)にわたり決議・宣言がなされている。
その中の10番目である「キリスト教以外の諸宗教に対する教会の態度についての宣言(4・ユダヤ教)」の中で、“ユダヤ人の権力者がその追従者とともにキリストの死を迫ったとはいえ、キリストの受難の際に犯されたことの責任を、その当時のユダヤ人すべてに無責任に負わせたり、今日のユダヤ人に負わせることはできない。”とし、カトリックの伝統的教義を是正しようとした歴史的決議が圧倒的多数で決定され宣言されているのである。
これは、史実(聖書)を無視し、殺人を犯した側が勝手にその責任はないと宣言した上、重大な問題を多数決という方式で是正するという、非常に重大な過ちといえる。

また、これまでのバチカンの歴史を振り返ると、信者の獲得を口実として圧制者が統治したローマ帝国への迎合的姿勢、バチカンが主導して8回にもわたり繰り返された「十字軍の遠征」に象徴される残虐行為、聖職者による未成年者への性的虐待行為の放置等々、宗教者にあるまじき非人間的行為が露呈しているのである。
UFOsが天空に描いた「X」には「未知・謎・不明・誤りを示す印・ギリシャ語でキリスト」などの意味があることから、Xのサインによりバチカンの活動、教義は意味不明なものとして完全に否定されたことになる。
バチカンは、1947年のケネスアーノルドUFO事件により告げ知らされたイエス・キリストの聖数である9つのサインを無視したばかりか、バチカン上空に示されたメッセージをも無視したのである。
精神世界の拠り所とされているキリスト教のみならず、宗教界全体へのメッセージともいえる重大事件であった。