UFOLOGYとは

UFOLOGY (宇宙科学体系) とは

 6月24日は”International UFO Day”である。
 この記念日は、1947年6月24日にアメリカ・ワシントン州レーニア山頂付近で発生したケネス・アーノルド事件(地球製エアクラフトと宇宙製エアクラフト9機との劇的な出会い)に端を発している。
 事件以降、世界各所で軍・民間機とUFOとの遭遇事件が続発、Aerospaceの世界のみならず、地球は宇宙の光輝が流入した新たな段階へと突入した。

 第二次世界大戦中の戦闘機のCrew(含む水兵、地上兵)はすでにその存在を知っており、その特異な行動パターンから彼らは「フーファイター(炎の戦闘機・幽霊戦闘機)」と呼称し、互いに敵国の秘密兵器であろうと想定していた。  しかし、「それは危害を加えるような危険な存在ではなかった」という点で、遭遇者の意見は一致していた。
 大戦後に提唱されたUFOLOGYの視点からフーファイターが他国の秘密兵器ではなくUFOであることが明らかとなった。

 ケネス・アーノルド事件を契機に米空軍は、UFOの専門的調査機関であるProject Blue Book(1947~69・前身のProject Sign and Project Grudgeを含む)を設立、またイギリス国防省(1967~2009)、フランス国立宇宙研究センター(CNES・2007年にUFO事件の情報を公開)内にもUFOの専門、調査機関が設立され、長期間にわたり調査・研究が行われてきた。
 他にも、カナダ、フランス、ベルギー、スウェーデン、ブラジル、メキシコ、スペイン、そしてソ連の政府や研究機関などが、UFO事件を調査してきたことが知られている。
 国家が、UFO問題を調査研究することは、国家安全保障の観点からすると当然のことである。
 防空という安全保障の観点からすると、敵対国の戦闘機やミサイルなどの誤認による核戦争の回避からUFO問題の調査、研究は最重要、最優先課題であることは論を待たない。

 1954年10月、英国・ロンドン近郊で数週間にわたり発生した”U=Z事件”がその典型的事例である。
 この事件は、正午ごろになると数十個のブリップが、レーダースコープ上に映り、そのブリップが、最初はU字型のフォーメーション(隊形)、次に=(イコール)の隊形、そして最後にZの隊形に変化した。
 英国空軍はその都度スクランブルを行ったがそれを発見することはできず、軍首脳部はこの現象をUFOによるものと断定、「Uはウラニュームまたはウランの元素記号」「Zはアルファベットのラスト」を意味すると解釈し、「核開発に狂奔する人類には終末が到来するとした宇宙からの警告であろう」との結論に達した。
 ”私は、他の遊星の人たちが空飛ぶ円盤を操縦して、現今のわが世界の危機に、援助の手をさしのべられんとしていることを確信する。”
 ”その証拠は圧倒的である。”
 ”しかし、われわれの道徳や理論の総合的レベルが高度のものとなり、もっとましな礼儀作法を学ぶまでは、・・・・・・”
 との、元英国空軍長官・空軍元帥のドゥディング卿のメッセージが、軍首脳部の結論を裏付けているのである。
 当時は大気圏核実験の真只中であり、米国は世界初となる広島型原子爆弾の一千倍に匹敵する水爆実験をビキニ環礁で実施、危険区域外で操業中の第五福竜丸など多くの漁船の乗組員が被曝した年(1954年3月)でもあり、英国の反核・反戦家バートランド・ラッセルらが主導した反核の声が世界にコダマした。
 翌年、国連の安全保障理事会で拒否権を有する四巨頭(米・英・仏・ソ)が一同に会して、「宇宙からの警告にどのように対処すべき」かが議論されたようだが、『Might is right. (力は正義なり)』を掲げて地球の覇権を競う超大国は、核開発に固執して宇宙からの警告を無視し、U=Z事件は闇に葬られたのである。
 一方、核関連施設(原発・研究所・軍事基地の核兵器貯蔵所等)や核実験場付近での多発するUFOの目撃から、それらとUFO目撃とが相関していることを、米ハンプシャー州ボウにあるサンリバー研究所のドナルド・A・ジョンソン博士の論文”Do Nuclear Facilities Attract UFOs?”(邦訳:核施設はUFOを引きつけるのか?)が明らかにした。
 しかしながら、1984年12月に太平洋上で8回、1986年12月に太平洋上で2回水産庁海洋調査船「開洋丸」がUFOと遭遇しており、さらに1986年11月にアラスカ上空で発生した日本航空の貨物機と巨大UFOとの遭遇事件が象徴したように、その存在を裏付ける航空界を代表するcrewや目撃者の圧倒的声を圧殺し、十六世紀ごろから本格化した大航海時代の非人間的な植民地政策さながらの”宇宙開発政策”を推進する姿勢からでは、UFOの出現意図や特異なフォーメーションが暗示する重要なメッセージを解釈することは不可能に近く、仮に解釈が可能だとしても事実を公表することなく、それを黙殺する手段がとられてきているのである。

 過去の目撃事例では、核関連施設や核実験場を除くと地殻変動地帯(火山や断層帯)及び民俗学(含む民族学)、人類学の原点である太陽神(宇宙来訪者・宇宙教師)、太陽円盤(UFO)とコンタクトした民族が築いた古代遺跡周辺での目撃頻度が極めて高い。
 特に太陽神、太陽円盤は世界中の先住民族の伝説、伝承で語られ、岩絵、古墳などに描かれ、刻まれ、また聖典、古文献などにも登場し、その記録は圧倒的である。
 太陽円盤を、アイヌ民族は”シンタ、二重の明光、三重の明光”と、ホピ族は”カチナ、雲、霧”と、イスラエル民族は”シェキナ、雲の柱、火の柱、白き雲の中の濃き雲”などと呼称、民族、種族、時代の違いなどによりその表現も様々である。
 太陽円盤を岩や大地に刻み、描いたものを太陽円盤マークという。
 主に円文、多重円文、有翼円盤、太陽の舟、太陽の車輪などで表現され、ストーンサークルやストーンヘンジもそれに含まれる。
 世界各国の軍用機に塗装・貼付けられた国籍マークに多重円文が非常に多く採用されているが、偶然の類似とは考えられず、”エアクラフト”を表現する古代と現代の共通した思想から派生していると解釈できる。
 円文である日本の”日の丸”は、九州をメッカとする装飾古墳内部に描かれた太陽マークにその原型が求められ、熊本県・山鹿のチプサン古墳内部には、頭上に王冠を戴くキングが歓喜して7機の太陽円盤を迎えている情景が描かれている。
 チプサンとはアイヌ語で、ズバリ”舟あるいは太陽が降下する”との意味をもち、他の古墳内部にも円文、多重円文がびっしりと装飾されている。

 過去人類は幾度となく地球的規模の大変動(大洪水や巨大彗星による異常接近に伴う地殻変動など)に遭遇してきたが、その都度宇宙側から事前に警告、救済(救援)という恩恵に浴した事実が伝説、伝承、古文献【バイブル・旧約聖書のフォークロア・ホピの聖書・オイナ・ユーカラ・世界思想全集(古代文明研究)・エリアーデ著作集】などに記録されている。
 UFOに搭乗した太陽神が世界各地に降臨して、困窮する人類に生活様式の全般である文化的、人間的生き方【含む律法(ノアの七戒・十戒・ハムラビ法典など)】を教導しており、言語学者・金田一京助氏の言葉を借りるなら、”アイヌ民族が固有の風習【家・舟・弓矢の造り方・イナウの削り方、猟(含む漁)の仕方・アツシの織り方など】・慣習と信じている一切の事柄は太陽神オキクルミカムイ(オイナ神)に淵源する”という。
 太陽神が奇怪な様相を呈していたり、マスメディアで流布されるグレイ如き宇宙人とは一線を画した存在であることは、アイヌ民族がオキクルミカムイを”アイヌラックル(人間の匂いのする神、またはいと人間に近き神)”と親しみを込めて呼称していたことからも明白である。
 ロシアの科学者コンスタンチン・ツィオルコフスキーが100年前に”人類の未来”と題して描いたイラストがあるが、そのイラストとグレイの様相が酷似している。
 グレイはそれをモデルとして生み出されたと考えられる。
 カムイ(神)とは、実態は人間であるが行動が人間を超越していることから名付けられたものである。
 参考までに、韓国語での神の発音は”シンあるいはハナニム(天の神様)、中国語での神の発音はピンイン(神様)で、大陸系ヤマト民族が使用する日本語のカミは、アイヌ民族のカムイから派生していると考えられる。

 古代の大挙したUFOの飛来は人類が直面した危機的状況で発生していることを考慮すると、現代の世界的UFOフラップはU=Z事件が示唆した核の危険性を含め、さらに重大な問題を孕んでいるに違いない。
 過去二千年前から昨年までのマグニチュード5~7以上の地震発生(日本・世界)の頻度をデータ化したところ、巨大地震の発生頻度が20世紀以降に集中していることが判明した。
 地震のデータとポールシフト(極移動)誘発の遠因とされる過去130年間での極端な地場(地磁気)の減少、さらに北磁極が約100年間で1,100㎞も移動していることなどを総合的に勘案すると、地球が異常な地殻変動期に突入しているとの結論に到達する。
 つまり、過去人類に強く影響を及ぼした地域的あるいは地球的規模で発生した事象(大洪水や地殻変動の発生、巨大彗星の襲来など)、そして今後人類が遭遇するであろう事象(産業、経済を優先させ犠牲を強いる破壊的な現物質文明の終焉に伴うパニック、核戦争・原発事故・巨大地震やポールシフトの発生・巨大彗星の襲来など)に対して、その発生に対処する事前準備が必要であることを、多発するUFO事件が示唆しているのである。

 UFOLOGY(宇宙科学体系)とは、地球的規模で発生した古代の事象を宇宙的視点から考察することであり、多様な学問(文化人類学・民俗学・民族学・考古学・地球惑星科学・天文学等)を統合したものである。
 UFOLOGYにより、古代の民と宇宙(太陽神)とのコンタクトの歴史が明らかになった。
 常に天(宇宙)は、人類に人間性の復活と宇宙正義の遵守を教導し、太陽円盤(UFO)は、武力国家の頭上に臨み、その非人間的行為に警告を発してきた。
 ケネス・アーノルド事件が、原爆を使用した武力国家アメリカで発生したのも偶然ではないのである。
 今日、人類は、”武力を正義”とし、破壊的な物質文明を信奉して人間性を喪失している。
 UFOLOGYは、人間性復活に必要な最も基本となる”人間の学問”である。