主なUFO事件


◎ U=Z事件 (1954年9~10月 – イギリス・ロンドン) ◎

ロンドン近郊各地のレーダー基地のレーダースコープ上に連日正午になると約50個のブリップ(輝点)群が捕捉された。
そのブリップ群は、出現時は馬蹄形ないし英語の「U」のフォーメーション(隊形)であったが、次にその隊形を解き二本の平行線「=」となり、最後はアルファベットの「Z」の隊形となってスコープ上から消え去った。
ブリップ群による「U=Z」の現象は約20日間に亘って続いた。
その都度最寄りの空軍基地からスクランブル発進した戦闘機が上空を偵察するも、地上のレーダースコープに映る目標物は発見されず、軍首脳陣はこの現象をUFOによるものと断定し、「U=Z」の文字隊形により地上へサインを送ってきたものと結論付けた。
さらに「U」は原水爆の燃料となるウラニウムの元素記号、「Z」はアルファベットの最後であり、これを「=」で結び、“人類が原水爆を使用すると地球人類に終末が訪れる”とのUFO(宇宙)からの警告であろうと空軍や政府は解釈した。
英国の言語がアルファベットで構成されていることを熟知したUFOによる「U=Z」の重大なメッセージであった。
同年3月、太平洋のビキニ環礁での米国が実施した水爆実験で、第五福竜丸他数百隻の漁船の乗組員が被爆したが、広島そして長崎への原爆投下から同年までに米国、英国、旧ソ連などの大国が約60回の核実験を繰り返し、甚大な被害が生じていた。
英国空軍の元帥ドウ(ダウ)ディングの『私は他の遊星の人たちがフライング・ソーサーを操縦して現今のわが世界の危機に、援助の手を差し延べられんとしていることを確信する。その証拠は圧倒的である・・・』とのメッセージが示唆したように、UFOの飛来の意義の一端が明確となった特質すべき事件である。
UFOを捕捉したレーダー技術の軍事的価値を逸早く認め、英国でのレーダー開発を推進した人物、それがドウディングであった。
NASA(米航空宇宙局)を退官して National Aviation Reporting Center On Anomalous Phenomena (NARCAP/特異現象ナショナル航空報告センター) を設立した主席科学者Richard F . Hainesが、400件以上のUFO事件を紹介(宇宙人による“誘拐”や“解剖”“グレイ”の類は非掲載)した「Project Delta-A study of Multiple UFO」を1994年に出版した。
その書籍の中でも、この「U=Z」事件の概略が紹介されている。

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